歯に詰め物のある人のホワイトニング [歯のホワイトニングができない人]
歯の詰め物をホワイトニングで白くすることは出来ませんので、ホワイトニング後に、その色に合わせて詰めなおす必要があります。
詰め物をした後にホワイトニングをすることも可能ですが、ホワイトニングの効果には個人差があるため、一般的にはホワイトニングを先に行います。
コンポジットレジン(プラスチック)、セラミックまたは金属の詰め物のいずれかが入っているのが普通です。
これらの詰め物を白くする場合に、ホワイトニングでは無理ですから、詰め物自体を白い色のものに作り直す必要があります。
ホワイト ニングした天然の歯の部位との色調あわせがとても難しいですが、まずはホワイトニングで希望の色まで白くして、その後ホワイトニングした色にあわせて詰め物をつくります。
コンポジットレジン素材(プラスチック)の詰め物は保険も利きますが、”ブリーチシェード”と呼ばれる白い色のコンポジットレジンは扱っていない歯科医院もあるので、カウンセリング時に歯科医師に確認しましょう。
歯を白くするホワイトニングをやってはいけない人 [歯のホワイトニングができない人]
次のようなケースは、歯のホワイトニングに向きません。
●ホワイトニングする部位にむし歯や重度の歯周病、知覚過敏がある場合は治療を優先させます。
ホワイトニング薬剤がむし歯や歯周病などの疾病部位に付着した場合、症状を悪化させることもあるからです。
●妊娠している女性や授乳中の女性に対するホワイトニングは、安全性が確認されていないことから普通は避けられています。
●歯のエナメル質に亀裂が入っている場合は歯牙破折の原因になります。
●青みの強いダークグレーやダークブラウンに変色した歯は、ホワイトニング剤に反応しません。継続することで、明度は上がるものの、色が白くなることはありません。
●ホワイトニングはあくまで神経の活きている歯に反応しますので、セラミック・金属・プラスチックなどの人工の歯の変色や詰め物などは、汚れをクリーニングで除去するか、作り変えるしか方法がありません。
●歯の成長の過程で、エナメル質や象牙質がなんらかの原因により、十分に発達できていないエナメル質形成不全・象牙質形成不全の場合。このような歯にホワイトニングを行ってもホワイトニング効果が期待できないだけでなく、歯の神経が密集している歯髄に刺激を与える可能性もあります。
●無カタラーゼ症の方は、薬剤に含まれる過酸化物を分解する酵素を持っていないので、薬剤を飲み込んでしまった場合に、薬剤を分解できなく体内に残留してしまうため問題になります。普通の方はこの酵素を持っているので問題にはなりません。
●歯を毎日磨かず、汚れが残っていても気にしないような人もホワイトニングにはあまり向きません。ホワイトニング後の白さを保つにはお手入れが必須だからです。
●歯軋りで磨り減ってしまっている場合はその部分には薬を塗ることが出来ません。
どれかに当たっても即ホワイニングが不可能ということではありません。
いずれかに該当した人は歯科医師に相談してみてください。